Hachikoブログ

自由と犬を愛する40代主婦のほぼ日記

老犬になるということ

3/2(土)am10:00

1週間で1番好きなのは、何も予定がない土曜日の午前中だ。平日の朝の時間に追われる切迫感から解放され、なんとものんびりとした心休まるひと時。窓からは私の心に寄り添うかのように、柔らかい陽射しが差し込んでいる。

カッチャカッチャカッチャカッチャ…

足元をゆっくりと犬が通り過ぎる。我が家の愛犬、ミニチュアダックスのもっちゃんだ。もっちゃんが歩くと爪がフローリングの床に当たって音がする。だからどこにいるのかすぐわかる。もっちゃんは先日16歳になった。犬は8歳を過ぎると老犬と言われる。その倍になるもっちゃんは長老犬ってとこかしら。ミニチュアダックスの平均寿命は14〜15歳くらいらしい。元気に長生きしてる。もっちゃんも平日はひとりでお留守番なので、週末は家族がいて安心しているようだ。

元気なもっちゃんだけど、10歳を過ぎた頃からは色々あったな。10歳のある日、突然夜中に大量の血を吐いたことがあって、慌ててタクシーをつかまえて救急病院に駆け込んだ。こちらの心配をよそに、もっちゃんが元気だったのが救いだったけど、さすがに夜中に血を吐かれたら最悪の事態を考えてしまうよね…。救急病院では応急処置をしてもらい、次の日かかりつけの病院で診てもらった。どうやらその時飲んでいた皮膚の薬が悪さをしているのではということで、薬を変えてもらって落ち着いた。

翌年の夏は、貧血を起こして緊急入院になった。ある夜、いつもなら普通に行動しているもっちゃんが歩けなくなってしまったのだ。次の日病院に連れて行って血液検査をした結果、赤血球の数が激減していた。このまま放っておくと死んでしまうので、輸血が必要とのことでそのまま入院になった。幸いその病院にいた輸血犬(病院で飼われていて輸血が必要な犬に血を分けてくれる)と型が合ったとのことで、すぐに輸血をすることができた。1週間くらい入院したかな。

2年前にはてんかんを起こした。ある日、普段通り歩いてはいるんだけどずっと右回りに回っていることがあった。違和感を感じつつも、それ以外は普段通りなので様子を見ることに。3日後くらいに家に帰ったら歩けなくなっていた。歩こうとするんだけどひっくり返ってしまうのだ。若干顔も傾いていて真っ直ぐにできない。慌てて病院へ行ったらてんかんを起こしていると言われ、注射を打ってもらい、薬を処方された。中には麻痺が残ってしまうこもいるようだが、幸いもっちゃんはすぐに元に戻った。でもてんかんは、その年に繰り返し起こした。病院の先生が言うには、台風とかで急激に気圧が変化すると影響を受けやすいそうだ。言われてみれば確かに、決まって台風が近づいていたり風が強い日に起こしていた。人が気圧の変化で偏頭痛を起こすように、犬も影響を受けるようだ。

我が家は最近見守りカメラを購入して、留守番中のもっちゃんの姿を確認できるようにした。家に帰ると大抵寝ているので、大人しく寝て待っているんだろうなと思いきや、家族全員が出かけた後はしばらく吠えていたのだ。夕方寝てたのは吠え疲れてだったのね。

今はまだ元気に歩き回っているもっちゃん。平日の昼間の留守番も問題ないが、数年すればそうもいかなくなるだろう。あの軽快な足音も聞こえなくなる。今後やってくるもっちゃんの介護のことを考えないといけない。

カッチャカッチャカッチャカッチャ

あっ、お昼寝してたもっちゃんが起きてきた。「おはよ〜、よく寝たね」撫でると柔らかく尻尾を振るもっちゃん。もっちゃんにとって、毎日が土曜日の午前中のような心休まる日になるといいな。

 

 

ハチコ